厚生労働省は12月17日に「終末期医療についての意識調査」の結果(速報)を公表、「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」(治療方針などについて患者や家族、医師らが繰り返し話し合うこと)の重要性を明記しました。人生の最終段階(終末期)の医療に関する指針として2007年に策定されたものを、初めて改定するもので、2月末に改めて集計結果を報告するそうです。
○人生の最終段階における医療に関する意識調査 集計結果(速報)の概要(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000191274.pdf
興味深いのは、一般において人生の最終段階における医療・療養についてこれまでに考えたことがある方の割合が、一般の方でも約60%と半数以上を占めていることです。
しかし、考えたことはあっても、具体的に話し合った割合となると一般では約40%と一気に少なくなるのです。話ができない理由として、「きっかけがない」というのがもっとも多いことも興味深い結果です。
つまり、みなさん自分の死について関心はある。あるけれど、ご本人様からすると、まだまだ元気だし、そんな面倒な話は今まだいいだろう・・・という意識、
ご家族からすると、元気な今、改めてそんな話をするのは縁起が悪い気がする・・・といったところでしょうか。
この結果は、死について準備をすることが、今の日本ではまだ一般的でなく敬遠さえていることがわかります。
しかし、これからの社会高齢化がピークに達し、若い世代に老後の世話を見てもらうということすら、難しい社会において、自分の死を冷静に見つめ、自分が動けるうちに対処しておくことは、もはや必須だと言えます。
まだまだ元気だと思っている今のうちに、人生を一旦整理し、そこから自分の死までの間、限られた時間をいかに充実して過ごすかを考えてみてはいかがでしょうか。
楽しく自分の死を考える手段として、生前葬という形も考えてみるのもいいかもしれません。
〈参考ページ〉
○生前葬とは
http://funerals.jp/what-is-living-funeral/
○生前葬をする理由
http://funerals.jp/reason.html
○生前葬は、誰がやってもいいの?何のためにやるの?
http://funerals.jp/for-what/