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自分史をなぜ残すのか。自分史を残すことのメリット


◆自分史は必要か?

自分の生きた痕跡を遺したいですか?という問に対して、絶対に遺したくない、自分が生きてきた証は何も残さず、きれいに消し去ってほしいという答えがしばしば返ってくる。
かく言う私もどちらかというとその一人だったが、最近そうではないのかもしれないと思うようになった。

遺したくないと考えるひとつに、「自分の人生なんて、特に何もない」という思いがある。
自分はそれなりに真面目に、一生懸命生きてきたし恥じることも無いのだけれど、それを他人が聞いてもきっと誰も面白くないし、あまりにも普通過ぎて改めて伝えること自体がおこがましい、そして自分にスポットが当たることへの気恥ずかしさ・・・そんなところではないだろうか。

しかし、数十年生きてきた人生はどれだけ平凡でも(平凡だと本人は思っていても)他人、特に身内の人間は聞きたい、知りたいものでもある。
逆を考えてほしい。自分の両親のことをどれだけ知っているか?案外知らないものである。お父さんのこと、自分が物心ついてから、家庭でのお父さんとしてしか知らないのではないだろうか?

でも、お父さんにも赤ん坊の頃があり、同じように学校に行き、結婚して自分が生まれる前までの経歴がある。そして、その後も“お父さん”をやりながら、社会人もやっていたのだ。
自分だってそう。家庭では母親のつもりでも、会社では母では同じではなく、仕事をしている姿を家族は知らない。

つまり、どれだけ近くても、たとえ親子でも自分の全貌を誰も知らないということ。知らなくてもいいかもしれないが、もしかして、そんな一人ひとりの何でもないと思っている人生こそが歴史であり、知識と知恵であり、子孫へ遺していくべき価値のあるものではないかと最近思うようになった。

◆自分史のメリット

毎朝起きてやるべきことをやる毎日かもしれないが、その積み重ねが人生でもある。しかしそんなとりとめのない時間を形にするのが自分史である。何もしなければ、何もない人生・・・で終わってしまうところを、形にし伝えるものが自分史である。

自分史はもしかすると自分に近い人にはあまり必要ないかもしれない。でも、子供や孫、自分の知らない子孫にとっては、「おじいちゃん(おばあちゃん)はこんな人だったんだ」ということを時代背景とともに知ることが、自分の存在の拠り所となり、誇りとなり、生きていくための糧になるのではないだろうか。

最近では、親戚どうしが会う機会も減り、自分の血縁について知らない人が増えている。親戚付き合いは面倒くさい一面もあるが、時間や距離を超えて何故か安心感と親近感をもつことができるのも親戚である。親戚という他人の生活を知ることで昔は子どもたちも人生の幅があったように思う。今やそれが減り、さらに何も残さず消えていくならば、これからの日本人がますます孤独になってしまう気がする。

 

◆自分史映像のすすめ

自分史といっても今はいろんな形がある。日記風に書くもの、新聞風に遺してくれるサービス。
しかし、ここでは自分史を映像で残すことをおすすめする。数十年を数分にまとめること、さらに自分の人生にタイトルをつけることなど到底できることではない。しかし、自分が元気なうちに、自分の人生を自ら語ることでこれまでの人生を振り返ることになる。振り返ればそこに必ず生きた痕跡がある。昔話しを誰かに語ればいい、それが映像で残すことのメリットの一つでもある。

きれいな文章にまとめようとするからハードルが高くなる。しかし、友人や家族との間で出る思い出ばなしは楽しいものではないだろうか。それを録画するだけでできるのが自分史映像だと思っている。自分の姿、肉声を遺すことができるのも大きなポイントである。

 

◆自分史映像制作の本当の意味
自分史映像を作成する中で気づいたことがある。

86歳の認知症のおばあちゃんの例。認知症が進行し喋ることはほとんど無理な状態である。立つこともできず、施設で普段は生活し、月に数回週末に娘さんが会いにくる。全く赤の他人の私に対して、初対面の時は警戒心(もあったと思う)からか、ほとんど会話もできず取材どころではない。

ところが、2回目、3回目と会ううちに、笑顔で迎えてくれるようになり、明らかに一緒にいることを楽しんでくれているのがわかるようになった。さらには私に対しての気遣いの言葉をもらった時は嬉しくて、自分の家族のような親近感を持つようになっていた。

この方は、自分史を作成するという理由で、65年ぶりの友人に会いに行くという旅行の企画を娘さんとたて実際に1泊2日で実行。おそらく、そのご友人とは最後の邂逅であり、おばあちゃんにとっても、最後の大旅行だったかもしれない。

これは大掛かりな例かもしれない。でも、一人の人の人生を振り返って、多かれ少なかれ周囲の者たちが一緒に動く、思い出をたどる、時代について調べる・・・そんな作業自体が、とても大切なことではないだろうか。そういったプロセスが共通の思い出となり、過去に、未来につながる。

それが自分史映像を作ることの本当の意味でもあると思っている。

 

(自分史映像制作プロデューサー 松井麻里)


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